2016年は世界の主要仮想取引所におけるビットコイン売買の9割超を中国元が占めていたが、中国当局の規制を受けて、足元は中国元のシェアはほぼゼロまで低下。その一方で存在感を増したのが日本だ。10月のシェアは円が42%と米ドル(36%)を抜いて世界1位、11月も日本は41%と首位を維持し、円建ての売買が世界の5割を超える日もあると一部メディアが報じている。

現在のビットコイン取引は、個人取引の投機が9割超を占めるとされる。足元では、冬のボーナス支給を機に新たに参入するケースも相次いでいるようだ。また、米シカゴ・オプション取引所(CBOE)がビットコイン先物取引をスタートさせたことをきっかけに、一段と市場の注目を集めている。

株式投資の世界では、いわゆる億円トレーダーが口を揃えて言う事がある。投資の結果を「人のせいにしない」ことだ。「塩漬けと並んで、ここが投資初心者の1番陥りやすい課題」と指摘する有名トレーダーもいる。

直近の仮想通貨急騰で新たに生まれた多数の仮想通貨長者は、投資経験が浅い場合も多い。レバレッジ取引や相場操縦への規制がないなど、ビットコインを含む仮想通貨取引においては、投資家保護の整備遅れが指摘されることも多い。しかし、制度面からの投資家保護に加え、投資家としてのマインドを各自が培っていくことも重要性を増してきているといえよう。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 存在感を増す日本、10・11月のシェアは円が世界1位【フィスコ・ビットコインニュース】