11日のドル・円相場は、東京市場では113円69銭から113円38銭まで下落。欧米市場では113円24銭まで売られた後に113円58銭まで反発し、113円55銭で取引を終えた。

本日12日のドル・円は、主に113円台半ばで推移か。市場の様子見ムードが強まる中、米長期金利や日経平均株価を眺め、113円台半ばで底堅く推移する展開となろう。

海外市場では米株式市場の上昇や米長期金利の上昇がドル買い・円売りの下支え要因となった。ただ、米ニューヨークのマンハッタンの爆発事件を背景に、比較的安全資産とされる円を物色する動きも入り、ドルの上値を抑えたもよう。本日の東京市場もこの流れを継続すると予想する。日経平均株価が堅調に推移した場合、113円台半ばで底堅く推移すると展開となろう。

12日(米東部時間)から2日間の日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、積極的にポジションを取る動きは控えられている。CMEグループのフェドウォッチでは(12月11日時点)では0.25ポイントの利上げが80%超の確率で織り込まれている。市場関係者の多くはFOMCが公表する2018年の政策金利見通しや経済見通しを注目しており、一部の市場関係者は、政策金利見通しはFOMCの声明内容と同等以上の重要性があると考えているようだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇や株高を意識してドル下げ渋りも