4日のドル・円相場は、東京市場では112円66銭から113円07銭まで上昇。欧米市場では113円09銭まで買われた後、一時112円37銭まで反落し、112円42銭で取引を終えた。

本日5日のドル・円は、主に112円台前半で推移か。米長期金利の伸び悩みを背景にドル売り・円買いが優勢となっている。新規材料難で方向感にかける中、日経平均株価の動きを眺め、112円台前半から半ばの水準でのレンジ内取引となりそうだ。

海外市場では米上院での税制改革法案の可決を好感したドル買いが一服。また、米株式市場の上げ幅縮小や米長期金利の伸び悩みを受けて、ドル売り・円買いが優勢となっている。市場では米税制改革をめぐり今後議会通過に必要な法案の一本化の調整が難航するとの見方が強い。また、ロシアによる米大統領選干渉疑惑をめぐる捜査の展開にも注視していることから、積極的なドル買いは手控えられているもよう。

東京市場もこの流れを引き継ぎ、ドル売り・円買いが優勢となるだろう。ただ、主要経済統計の発表はなく新規材料に欠けることから、112円台前半から半ばの水準でのレンジ内取引にとどまる展開となりそうだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:日経平均株価の動向を意識した取引に