22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:買い一巡後はこう着も先高期待は強い
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し
■前場の注目材料:政府、中小承継へ税優遇拡大


■買い一巡後はこう着も先高期待は強い

22日の日本株市場は堅調な展開が見込まれる。21日の米国市場は、10月のシカゴ連銀全米活動指数や中古住宅販売件数が予想を上振れ、終日堅調な展開となり、S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数が揃って最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円高の22665円となり、これにサヤ寄せする格好から、買いが先行することになろう。

ただし、先週末の戻り高値水準では上値の重さが意識される可能性があるほか、祝日を控えて海外勢のフローが減少するなか、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりやすい。また、トランプ政権がテロ支援国に北朝鮮を再指定したことから北朝鮮の反発は必至とみられ、上値追いも慎重になりやすい。

とはいえ、日経平均は25日線を支持線に理想的なリバウンドをみせる格好となる。米国では23日が感謝祭で休場となり、翌24日が「ブラックフライデー」となって一気に年末商戦へのムードが高まる。先高期待は強く、中小型株などへは個人主体の活発な売買が意識されよう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1340万株、買い1460万株、差し引き120万株の買い越しとの観測。

11月 15日(水):140万株の売り越し
11月 16日(木):210万株の売り越し
11月 17日(金):970万株の買い越し
11月 20日(月):940万株の買い越し
11月 21日(火):630万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(23590.83、+160.50)
・ナスダックは上昇(6862.48、+71.76)
・NY原油は上昇(56.83、+0.41)
・SOX指数は上昇、インテルやAMD、マイクロンなど堅調
・不動産業界が仮想通貨の採用に向けて一歩を踏み出す
・三菱商<8058>などインフラファンド立ち上げ
・政府、中小承継へ税優遇拡大
・新車検査、規制強化を検討 国交省方針 各社任せ変更も
・TDK<6762>全固体電池量産、来年4月、小型化し基板実装


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・08:00 イエレン米FRB議長講演(ニューヨーク大学)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後はこう着も先高期待は強い