21日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は160.50ドル高の23590.83、ナスダックは71.76ポイント高の6862.48で取引を終了した。複数の主要企業決算が好感され、買いが先行。アジア・欧州株が概ね全面高となったほか、10月のシカゴ連銀全米活動指数や中古住宅販売件数が予想を上振れ、終日堅調推移となった。S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数が揃って最高値を更新した。セクター別では電気通信サービスを除いて全面高となり、特にテクノロジー・ハード・機器やヘルスケア機器・サービスの上昇が目立った。

アパレル小売のアーバンアウトフィッターズ(URBN)や、ディスカウントストアのダラー・ツリー(DLTR)は決算内容が好感され、上昇。農業機械のディア(DE)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。一方で、靴小売のDSW(DSW)は決算内容が嫌気され、大幅下落。通信大手のAT&T(T)はメディア大手タイムワーナー(TWX)の買収に関して、司法省が提訴する方針を示したことで売られた。

米連邦通信委員会(FCC)が「ネット中立性」に関する規制案の廃止を勧告した。12月に採決が実施されるが、同規制が廃止されれば通信会社やケーブル企業がウェブ上の通信速度を調整することや、支払い料金に応じて顧客の通信環境を優遇することが可能となる。通信市場の株価動向に影響を与える可能性が高く、今後の動向を注視したい。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ160ドル高、企業決算や経済指標を好感