日経平均の9日の乱高下によって、いったんはピーク感が意識されやすい状況である。10日の米国市場では、税制改革案を巡る上下院の違いから年内の同法案成立に懐疑的な見方が広がっており、投資家心理の悪化が相場の上値を抑えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の22465円となり、これにサヤ寄せする格好から、利食い優勢の展開になろう。

相場のけん引役だった主力処には利益確定も出やすく、売り買いが交錯しやすいだろうが、先高観が後退した訳ではなく、一方で相対的に出遅れている中小型株を見直す流れが期待されそうだ。決算発表はピークを通過したものの、今週も500社近い企業の決算発表が予定されており、決算内容を手掛かりとした物色も活発だろう。決算ピーク通過で国内機関投資家は動きやすくなるため、押し目買い意欲の強さや物色対象の変化を見極めるところである。

決算に絡んだ処では、ダイフク<6383>、三井金<5706>、ショーボンド<1414>、フルキャスト<4848>がポジティブ視されよう。また、格上げ等が観測されているところでは、富士ソフト<9749>、クイック<4318>、資生堂<4911>、タクマ<6013>が注目される。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 個別銘柄戦略:ダイフクや三井金に注目