7日のドル・円相場は、東京市場では113円70銭から114円18銭で推移。欧米市場ではドルは114円34銭まで買われた後に113円82銭まで反落し、114円00銭で取引を終えた。

本日8日のドル・円は、114円前後で推移か。新規材料にかける中、米長期金利や日経平均株価の動きを眺め、114円前後のレンジ内取引となると予想される。

7日は米JOLT求人件数以外の主要経済指標の発表がなかったことから、手掛かり材料不足で全体的に方向感に欠ける動きとなっている。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の追加利上げ観測や日銀による大規模金融緩和の維持を背景に日米金利差の拡大を意識したドル買い・円売り基調は継続している。本日も米長期金利や日経平均株価の動向を眺めて、114円前後のレンジ内取引となると予想される。

市場の焦点は、審議が本格化している米税制改革案の行方にシフトしている。現行35%の法人税の最高税率を20%へ引き下げるなどの大型減税による財政悪化懸念が広がっており、議会を通過するかどうか懐疑的な見方は依然として強い。新たなドル買い材料が提供されない場合、短期的にドルの上値はやや重くなる可能性は残されている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利や日経平均株価の動向を注視する展開