3日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は22.93ドル高の23539.19、ナスダックは49.49ポイント高の6764.44で取引を終了した。10月雇用統計で失業率が低下し、非農業部門就業者数が回復したものの、予想を下振れたことで寄付き後は小動きとなった。10月ISM非製造業景況指数や9月製造業受注指数が予想を上振れたほか、ハイテク株が選好され、堅調推移となった。ダウ、S&P500、ナスダック総合指数は揃って最高値を更新した。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で自動車・自動車部品や保険が下落した。

半導体のクアルコム(QCOM)は同業ブロードコムによる買収検討が報じられ、大幅上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は好決算を発表し、10-12月期の売上高見通しが予想を上振れ、堅調推移。製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は緑内障治療薬が米食品医薬品局(FDA)の認可を受け、買われた。通信大手のスプリント(S)とTモバイルUS(TMUS)は、一時決裂したと思われていた経営統合を巡る協議が依然として進行中であるとの報道を受け、ともに上昇。一方で、損害保険のAIG(AIG)はハリケーン関連の保険金支払い等で赤字決算となり、下落した。

トランプ大統領は4日から10日間の日程で日本を含むアジア諸国を歴訪する。同日程中に北朝鮮によるミサイルや核実験などの挑発があれば、地政学リスクへの警戒感が再燃するだろう。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ22ドル高、ハイテク株に買いが広がる