2日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は81.25ドル高の23516.26、ナスダックは1.59ポイント安の6714.94で取引を終了した。次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長の発表や、明日の雇用統計結果を見極めたいとの思惑から小動きとなった。次期FRB議長にはパウエルFRB理事が新たに指名された。米下院が公表した税制改革案が投資家心理の改善に繋がらなかったことや、ハイテク株が売られたことも相場の上値を抑える一因となった。セクター別では、各種金融や銀行が上昇する一方で耐久消費財・アパレルやメディアが下落した。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は決算で赤字幅が拡大し、下落。SNSのフェイスブック(FB)は予想を上回る決算を発表したものの、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)などと共に、米大統領選へのロシア介入疑惑への対応が不十分と非難されており、規制強化や対策費用増加への懸念から軟調推移。通信大手のAT&T(T)は当局がメディア大手タイムワーナー(TWX)の買収阻止を検討していると報じられ、売られた。一方で、ファストフードのヤム・ブランズ(YUM)やアパレルのラルフローレン(RL)は決算内容が好感され、上昇した。

マーケット終了後に携帯端末のアップル(AAPL)が発表した7-9月期決算は、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ81ドル高、FRB議長人事や雇用統計を控えて手控えムード