以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家Hama氏(ブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年10月31日10時に執筆


「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」のHamaでございます。

昨日までの相場を見るに、「衆院選相場」の恩恵を受けていなかった方の銘柄も、徐々に上昇に転じはじめ、ようやく含み益に変わり始めたところと思います。

本日は、昨日までの市場を踏まえ、特に初心者の方に向けて相場の心構えについて書きたいと思います。

日経平均株価は、長い目で見ればまだまだ上値を試しそうにも思えますが、忘れてはいけないのは、常々申し上げている、「木」を見る前には必ず「森」を見るということ。

「森」を見渡たしたときに、特に荒れる要素が無い場合には、「木」に集中することもありますが、「森」を見ずに「木」を見ることはありません。

そのことを頭に置いて、今日は松井証券が公開している信用評価損益率を見て見ます。

この指標を日々モニターしている方も多いと思いますが、同指標は先週金曜日時点でマイナス2%付近にあり、2015年6月以来の高水準に達しています。

おそらく、昨日月曜日の信用評価損益率はマイナス1%台に達していると思われ、この指標を見る限りは、相場の「センチメント」、つまり投資家心理は「楽観」の範囲を超えてきたように思います。

相場格言には「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」というものがあります。

相場が一方に動いているときには、「儲かるチャンス」とばかりに、なかなか相場全体を見渡せず、個別銘柄に集中してしまいがちですが、そんなときが一番危ない時。

相場全体が崩れたときには、ほとんどの個別銘柄は、全体相場に引きずられます。

「森」に嵐が近づいているのに、一生懸命「木」に集中してしまうことは投資初心者によくあることですが、せっかく良い個別銘柄(木)を探せたとしても、全体を見渡す余裕が無ければ相場で生き残ることはできません。

特に、上昇相場なのにたいして利益が出ていない様なときに、自分だけ儲けていない様な気になって、相場に固執してはいけません。

含み損となっている銘柄がある様な場合には、さらに注意が必要です。

ここで一つ、相場は「儲けること」よりも「損をしない事」の方が何倍も重要で、もしも含み損がある様な場合には、まず「その損失を拡大しない」ことが重要になります。

損失を出しているときには、損失を取り返そうとするほどに、えてして損失が大きくなるのが投資です。

その理由は、「取り戻そう」と動いた時には、既に心理的に相場に飲まれてしまっており、さらに損失するリスクが見えなくなってしまうからに他なりません

特に初心者の方は、損失が拡大するほどに、それを取り戻そうとして、森など全く眼中になくなり、嵐とともに相場に飲みこまれていきます。

損失が出た場合に相場に飲まれないためには、 まず損失を拡大させない、ストップさせることを最優先に。

拡大させないためには、テクニックとしては両建てにして止めることも可能ですし、場合によっては思い切って損失を確定することも必要になります。

損失のストップが担保された上で、次のステップとして、冷静に損失を縮小することを考えることです。

その冷静さが身につくようになれば、全方向からいろんなものが見えてくるようになり、勝ち組投資家としての一歩を踏み出せるようになります。

株式投資は「森を見て、木を見る」ことが極めて重要。日々の指標から相場の姿を読み取り、全体相場を把握した上で、全ての行動を起こすことです。

当ブログでは投資初心者の方のために、「森を見る」ための力を養う「基礎投資学習ツール」と有望な個別銘柄を毎日を抽出する「Stocks」用意しています。

「基礎投資学習ツール」は、全体相場の天底を判定するなどの実践的な機能も備えていますので、興味のある方はブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」からお問い合わせください。

それでは、「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」ブログにてお待ちしております。

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執筆者名:Hama
ブログ名:実践で学ぶ、負けない現代株式投資




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情報提供元: FISCO
記事名:「 Hama:相場の心得、森を忘れて木ばかり見ていると、、、!?【FISCOソーシャルレポーター】