26日のドル・円相場は、東京市場では113円34銭から113円78銭で推移。欧米市場ではドルは一時114円08銭まで買われており、114円00銭で取引を終えた。

本日27日のドル・円は、主に114円台前半で推移か。米税制改革の年内成立への期待感や長期金利の上昇を背景にドル買い・円売りが加速している。日経平均株価の動向次第では、7月の高値である114円台半ばを目指す展開か。

米下院は26日(米東部時間)、2018会計年度の予算決議案を可決。年内の米税制改革への期待感が強まり、ドル買い・円売りが強まっている。一方、欧州中央銀行(ECB)は26日、量的緩和策の規模縮小と期間の延長を発表したが、経済情勢次第では必要に応じて、期間の再延長や規模の再拡大の余地を残したことから、ユーロは主要通貨に対して下落し、ドルは買われやすい地合いとなっている。

市場は、次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長の行方を注視している。トランプ米大統領は11月3日までに次期米FRB議長を指名する見込みだが、「テイラー・ルール」の提唱者であるスタンフォード大学のジョン・テイラー教授が指名された場合、ドル買い材料になるとの見方は依然として多い。なお、27日に発表される第3四半期の米実質GDP(速報値)は前期比年率+2.6%程度と予想されているが、市場予想を上回った場合、ドルは一段高となる可能性が高いとの声が聞かれている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:日経平均株価続伸でドル一段高の展開も