26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円62銭まで弱含んだ後、114円08銭まで上昇し、114円00銭で引けた。予想を下回った米国の9月卸売在庫や9月中古住宅販売成約指数を受けていったんドル売りが優勢となったが、米下院が共和党上院の予算決議案を可決し、税制改革への取り組みが前進すると、ドル買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1786ドルから1.1641ドルまで下落し、1.1651ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で金融緩和策の維持を決定したが、同時に、年末に期限がくる資産購入プログラムについて買い入れ規模を減額し、少なくとも9カ月延長する方針を示すと、ユーロ売りが加速した。ユーロ・円は、133円96銭から132円66銭へ下落。ポンド・ドルは、1.3221ドルから1.3147ドルまで下落した。ドル・スイスは、0.9916フランから0.9979フランまで上昇した。安全通貨としてのフラン買いが後退した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ECBは緩和策縮小計画を発表もユーロ売り強まる