16日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は85.24ドル高の22956.96、ナスダックは18.20ポイント高の6624.00で取引を終了した。10月NY連銀製造業景気指数が予想を大幅に上振れ買いが先行。原油相場の上昇が好感されたほか、ハイテク株を中心に買いが広がったものの、今週から本格化する7-9月期の主要企業決算を見極めたいとの思惑も広がり、上値は限られた。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や銀行が上昇する一方で食品・生活必需品小売や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

引け後に決算発表を控えるオンライン動画配信のネットフリックス(NFLX)の好業績を予想して、SNSのフェイスブック(FB)、アマゾン(AMZN)、アルファベット(GOOGL)など動画関連の主要ハイテク株に買いが広がった。アップル(AAPL)は、高価格モデルの投入が業績を押し上げるとの見方から一部アナリストの投資判断引き上げを受け上昇。昨日にイエレンFRB議長がインフレ率の上昇に強気な見方を示したことで、米国債利回りが上昇し、ゴールドマンサックス(GS)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)などの金融関連企業が上昇。一方で、百貨店のノードストローム(JWN)は株式非公開化の一時凍結を発表し、下落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は数百名の社員を解雇したことが明らかとなり、軟調推移となった。

動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表し、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ85ドル高、景気指標の上振れや原油高を好感