10日のドル・円相場は、東京市場では112円83銭から112円51銭で推移。欧米市場ではドルは一時111円99銭まで下げたが、112円45銭で取引を終えた。

本日11日のドル・円は、112円台前半で推移か。米税制改革実現への先行き不透明感や北朝鮮をめぐる地政学的リスクを背景にドルはやや上げ渋る可能性がある。

与党・共和党のコーカー上院外交委員長がトランプ大統領の他国に対する言動や態度が米国を「第3次世界大戦への道」へと導きかねないと言及。トランプ米大統領と共和党重鎮との対立が浮上し、市場では米税制改革の先行き懸念が広がったことから、ドル相場を圧迫しているもよう。

米朝間の緊張の高まりを背景とした地政学的リスクは引き続き意識されており、比較的安全資産とされる円買い(リスク回避の円買い)は一部で続いているようだ。ただ、年内米追加利上げを想定したドル買いも入っているとの観測もある。日経平均株価が引き続き堅調に推移した場合、ドルは112円台前半で下げ渋る展開もあり得る。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米税制改革実現の先行き不透明感でドルは上げ渋る可能性