5日のドル・円相場は、東京市場では112円92銭から112円62銭で推移。欧米市場でドル・円は112円41銭から112円88銭まで反発し、112円82銭で取引を終えた。

本日6日のドル・円は、米雇用統計発表を控えて模様眺めムードが広がる中、112円台後半で小動きに推移か。年内の米追加利上げ観測や米税制改革の年内実現への期待感からドル買いの下支え要因となり、112円台後半の狭いレンジ内取引となりそうだ。

良好な内容の米経済指標や年内の米追加利上げ観測を背景にドル高・円安基調が継続している。9月30日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週比1万2000件減の26万件となったほか、8月の米製造業受注も前月比1.2%増と、いずれも市場予想を上回った。

また、ジョージ米カンザスシティー連邦準備銀行総裁が緩やかな利上げは景気拡大の継続を支えると述べたほか、ウィリアム米サンフランシスコ連邦準備銀行総裁が物価と雇用に強気な見通しを示したことも、ドル買い材料となった。さらに、米下院で2018年度予算決議案が可決されたことを受けて、米税制改革の年内成立への期待感が強まったことも、ドル相場を支えている。

ただ、日本時間夜に9月米雇用統計の発表を控える中、積極的なポジションを取る動きが広がる状況ではないとみられている。日本株の動向を注視しつつ、日中は112円台後半の狭いレンジ内取引となりそうだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米雇用統計発表前で動意薄の状態が続く見込み