26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



■株式見通し:北朝鮮情勢警戒も政策期待が下支え

■外資系証券の注文動向:差し引き430万株の買い越し

■前場の注目材料:ユニクロ「ヒートテック」累計販売数10億枚



■北朝鮮リスク警戒も政策期待から押し目買い意欲強い


26日の日本株市場は、利食い優勢の相場展開になりそうだ。25日の米国市場は下落。トランプ大統領の発言を北朝鮮外相が宣戦布告と受け止めたことが報じられ、地政学リスクへの警戒感が高まった。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の20180円、円相場は1ドル111円台に。


シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、インデックスに絡んで幅広い銘柄に売りが先行する格好となろう。北朝鮮情勢を巡る地政学リスクにより上値追いは慎重になりそうである。一方で、安倍首相は25日、臨時の党役員会でのあいさつで、28日召集の臨時国会の冒頭で衆院を解散し、衆院選を行うことを正式に表明した。政策期待が高まるなか、押し目買い意欲は強く、下値の堅さは意識されよう。中間配当の権利取りの動きも下支えになりそうだ。


また、日経平均はこれまでのもち合いレンジだった20000-20200円を上回って推移しているほか、年初来高値水準に位置しており、需給状況は良好である。そのため、売り仕掛け的な動きも出しづらいところであろう。とはいえ、中小型株など、個人主体の銘柄については一気に利食いに傾きやすい面もあり、値動きの荒さには注意する必要がありそうだ。



(情報配信部長・アナリスト 村瀬智一)




■外資系証券の注文動向:差し引き430万株の買い越し


朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1220万株、買い1650万株、差し引き430万株の買い越しとの観測。


09月19日(火): 130万株の買い越し
09月20日(水):1270万株の買い越し
09月21日(木): 430万株の買い越し
09月22日(金): 490万株の買い越し
09月25日(月): 600万株の買い越し

■前場の注目材料

・北朝鮮の地政学リスク
・NYダウは下落(22296.09、-53.50)
・ドル円は1ドル111円75銭-85銭
・シカゴ日経平均先物(20180、-90)
・ナスダックは下落(6370.59、-56.33)
・ユニクロ「ヒートテック」累計販売数10億枚
・28日解散、首相表明
・小池氏、国政政党の新党「希望の党」を立ち上げ
・北朝鮮の核、ミサイル開発 イランに協力疑惑

*コニカミノルタ<4902>創薬支援の米社買収、320億円、個別化医療を拡大
*JR東海<9022>リニア電気工事申請、変電所14カ所新設
*丸紅<8002>日本でEV急速充電機本格販売へ
*サイバーダイン<7779>新タイプのアシストスーツ発売、要介護者の自立支援
*東芝<6502>子会社、米でAIスピーカー発売


☆前場のイベントスケジュール

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情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~政策期待、北朝鮮情勢、中間配当取り