以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年9月21日9時に執筆

日本時間で21日早朝に取引を終えたNY株式市場は9日続伸を記録し、NYダウは7日連続で史上最高値を更新している。東京市場でも日経平均が2万円を回復しなお上昇基調となっている。日本上空をミサイルが飛び交う頻度が増える中にあっての株高に、個人投資家は相場に乗り遅れているはずだ。

株式投資とは実に不思議なことだらけである。業績が安定していて配当もしっかり出している会社が見向きもされない一方で、減収減益であっても「リチウムイオン電池」「EV」「AI」といった旬のテ−マに事業がほんの少しでも関係するだけでその会社の将来像が華やかに見え、該当銘柄は宝探しの秘宝扱いとなる。

今のタイミングは会社四季報・会社情報も新しくなりじっくりと銘柄研究を楽しめる時でもある。会社の業績見通しもさることながら、直近で物色されはじめたテーマ株の会社概要をチェックするのが良いだろう。

私のテーマ株発掘法はいたってシンプルである。「この辺り会社は何かやっていそうだ」と見当をつけると、企業のホームページにアクセスする。その中に必ずある「事業紹介」や「製品一覧」といったページで「EV」「リチウムイオン電池」に関連する商売に引っかかれば大物を釣り上げた心地である。多くの企業が商品PRをかねて自社製品の広範な活用法を提案している場合が多いから勉強になるし、投資の裏取りともなり有効だ。

たとえば繊維メ−カ−が自動車軽量化に必須とされるの炭素繊維技術を紹介していたり、電線メ−カ−が自動車用ハ−ネス、計測器メ−カ−がガソリン計以外に電池量計を扱っていたりもする。

15日の北朝鮮によるミサイル発射をこなしての上昇となっている東京市場だが、国内では衆議院の解散風が吹き始めた。相場の不透明感は継続するが、前向きな企業研究は怠れないし、楽しいものだ。以下に注目している個別株を列記する。

ツガミ<6101>・・・中国経済の回復と業績拡大がリンクする代表格銘柄のひとつ。工作機械株全般に相場の圏外に置かれてきた期間が長く業績の裏づけがあることで中長期投資に向いている。

黒田精工<7726>・・・モーター関連製品を扱う。東証2部銘柄ながら出来高は100万株ペースを維持する。日足チャートは過熱感が無う上昇カ−ブを描いている。

RIZAPグループ<2928>・・・株価は7/4高値2297円をトライする動きに見える。札幌単独上場で見えにくいが同社が株式を保有する上場株が東証で賑わっており再度注目を集める展開に。

ダイヘン<6622>・・・自動車用ワイヤレス給電システムを研究開発している。業績は過去最高益予想となっておりEV関連銘柄として出遅れ感がある。

執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記



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情報提供元: FISCO
記事名:「 【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「兜町放浪記」氏:テーマ株発掘法について