31日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は55.67ドル高の21948.10、ナスダックは60.35ポイント高の6428.66で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、7月個人所得・支出が前月から改善したことが好感され、買いが先行。ムニューチン財務長官が税制改革法案の詳細を数週間以内に明らかにし、年内の法案成立に自信を示したほか、原油相場の上昇も相場の追い風となり、終日堅調推移となった。しかし、明日の雇用統計発表を控えて上値は限られた。セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーやヘルスケア機器・サービスが上昇する一方で電気通信サービスやメディアが下落した。

会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は8月既存店売上高が予想を上振れ、上昇。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は大規模な人員削減計画の検討が報じられ、堅調推移。一方で、ディスカウントストアであるダラー・ゼネラル(DG)や食品会社のキャンベルスープ(CPB)は決算内容が嫌気され、下落。

ハリケーン「ハービー」による被害額は最大900億ドルに及ぶとされ、トランプ大統領は被災地支援を表明しているが、税制改革法案ではこれら負担額が補填できるかが焦点となるだろう。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ55ドル高、税制改革法案への期待高まる