24日の日経平均は反落。80.87円安の19353.77円(出来高概算14億4000万株)で取引を終えた。23日の米国市場は、米大統領の「政府閉鎖」発言で政策運営への懸念から売りが先行となるなか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の19345円となった。朝方はこれにサヤ寄せする格好から、売りが先行した。その後はじりじりと下げ幅を縮めており、前場半ばには前日比変わらず水準まで下げ渋る場面もみられた。

しかし、北朝鮮は明日25日に「先軍節」を迎え、新型のSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の発射が警戒されており、様子見姿勢が強まっている。また、週末に開催される金融・経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)での講演内容を見極めたいとする模様眺めムードのなか、大引けにかけて再び弱含む格好に。

日経平均は5日線に上値を抑えられる格好となっており、直近安値水準でのこう着だった。北朝鮮への警戒や経済イベントを控えていることもあり、想定内といったところであろう。明日も外部要因を睨みながらの展開になりそうだが、一先ず北朝鮮情勢に落ち着きがみられるかが注目される。また、ジャクソンホール会合については、市場はそれ程期待しているとはみえず、アク抜けを意識した動きも出てきそうである。

物色については中小型株資金が向かいやすい需給状況は続くとみられ、個人投資家好みの低位材料株やテーマ性のある銘柄での値幅取り狙いが中心になろう。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 経済イベント待ちも、アク抜け先取りの動きもありそう【クロージング】