23日の米国株式相場は下落。ダウ平均は87.80ドル安の21812.09、ナスダックは19.07ポイント安の6278.41で取引を終了した。トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設に関する予算確保ができなければ、政府機関の閉鎖も辞さないと言及し、政権運営への懸念から売りが先行。北米自由貿易協定(NAFTA)破棄の可能性を示唆したことも嫌気され、終日軟調推移となった。しかし、週末に開催される金融・経済シンポジウムの講演内容を見極めたいとの思惑から下値は限られた。セクター別では、不動産やエネルギーが上昇する一方で運輸やメディアが下落した。

ホームセンターのロウズ(LOW)は決算内容が予想に届かず、下落。同業のホーム・デポ(HD)も売られた。化粧品メーカーのコティ(COTY)は決算内容が嫌気され、軟調推移。一方で、アパレルのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO)は決算内容が好感され、上昇。自動車大手のフィアット・クライスラー(FCAU)は高級車ブランド「マゼラッティ」「アルファロメオ」及び部品部門のスピンオフ検討が報じられ、堅調推移となった。

PCメーカーのHPインク(HPQ)はマーケット終了後に5-7月期決算を発表、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。しかし、通期の利益見通しが予想を僅かに下回り、株価は下落した。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ87ドル安、トランプ大統領の発言を嫌気