21日のドル・円相場は、東京市場では109円42銭から108円92銭まで下落。欧米市場でドル・円は一時108円64銭まで売られたが、108円97銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は、週末に開催される金融シンポジウムを控え様子見姿勢が強まる中109円前後で推移か。北朝鮮情勢をめぐる地政学的リスクなどを背景に上値はやや重い展開。ドル・円は新規材料難で様子見ムードが広がる中、109円前後でこう着状態が続くとみられる。

米韓両軍による定例の合同演習が21日から開始され、北朝鮮の動向に注目が集まっている。市場では地政学的リスクの高まりから、比較的安全資産とされる円買いの動きが根強い。一方で、米上院共和党のマコネル院内総務とムニューシン財務長官が9月中に債務上限引き上げるとの見方を示したことが好感され、ドルの下支え材料となっているもよう。

8月24日から26日まで開催される経済シンポジウム(ワイオミング州ジャクソンホール)を控え、市場の模様眺めムードが強い。今回のシンポジウムでは米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が25日に講演する。また、3年ぶりに欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁も出席する見通し。市場では金融政策に関するメッセージが発信されるかどうか注目が集まっている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:新規材料難で様子見姿勢強まる