こう着感の強い相場展開が続こう。米国市場では北朝鮮情勢に対する懸念後退を受けて買いが先行。注目されたFOMC議事録では、大半の当局者が次回会合でのバランスシート縮小開始を支持。一方でインフレ率が予想よりも長く停滞するとの認識を示し、発表後の相場はもみ合う展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の19710円だった。シカゴ先物にサヤ寄せする格好となろうが、前日終値を挟んでの攻防といったところか。

昨日の日経平均は日中値幅が60円弱にとどまっており、売買代金は7月25日以来の2兆円を下回っていた。夏季休暇シーズンで参加者が限られていることもあり、トレンドが出難い需給状況でもある。昨日は個人主体の資金が中小型株にシフトしており、マザーズ指数は2%の上昇となったほか、JASDAQ平均、東証2部指数はプラス圏での推移となっていた。テーマ株での循環物色も意識されやすいだろう。個別で格上げ等が観測されているところでは、リコー(7752)、レーザーテック(6920)のほか、格下げではTDK(6762)が観測されている。テーマではゲーム、ビットコイン、EV、VR辺りに関心が向かいそうだ。



<HT>

情報提供元: FISCO
記事名:「 個別銘柄戦略:テーマ株での循環物色も、リコーやレーザーテックに注目