16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円95銭まで上昇後、110円03銭まで反落し、110円20銭で引けた。予想を下回った米住宅関連指標やトランプ米大統領が製造業諮問委と戦略・政策フォーラム解散を発表したことを受けて、経済政策の実施に懐疑的な見方が広がりドル売りが活発となった。さらに、この日公表されたFOMC議事録でインフレリスクは下方との見解が判明し12月追加利上げ観測は後退。ドル売りに一段と拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1682ドルに下落後、1.1779ドルまで反発し、1.1767ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、米ジャクソンホールでの年次シンポジウムで金融政策に関するメッセージを打ち出さないと報じられたことで、ECBによる量的緩和(QE)策の早期縮小の思惑は後退し、ユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、129円83銭から129円52銭へ下落。ポンド・ドルは、1.2843ドルへ下落後、1.2894ドルへ反発。ドル・スイスは、0.9766フランから0.9649フランへ下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル反落、インフレ弱含みで米年内追加利上げ観測後退