16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円95銭まで上昇後、110円03銭へ反落し110円20銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表する連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を控えてドル買い優勢で寄り付いたが、予想を下回った米国の住宅関連指標やトランプ米大統領が製造業諮問委と戦略・政策フォーラム解散を発表したことを受けて、政権による経済政策の実施に懐疑的見方が広がりドル売りが再燃。さらに、FOMC議事録でメンバーのインフレ懸念が明らかになると12月の追加利上げ観測が後退、ドル売りに一段と拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1682ドルに下落後、1.1779ドルまで反発し1.1770ドルて引けた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、米ワイオミング州ジャクソンホールで開催されるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムでの25日の講演で、「金融政策に関するメッセージを新たに打ち出さない」と報じられ、ECBの次回会合での量的緩和(QE)縮小発表の思惑が後退。ユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、129円83銭から129円52銭へ下落。

ポンド・ドルは、1.2843ドルへ下落後、1.2894ドルへ反発した。

ドル・スイスは、0.9766フランから0.9649フランへ下落した。

 [経済指標]・米・7月住宅着工件数:115.5万戸(予想:122.0万戸、6月:121.3万戸←121.5万戸)・米・7月住宅建設許可件数:122.3万戸(予想:125.0万戸、6月:修正値127.5万戸)

 

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情報提供元: FISCO
記事名:「 8月16日のNY為替概況