11時00分現在の日経平均株価は20098.61円(前日比45.98円安)で推移している。20日の米国市場では原油価格の下落やホームセンター株安が響き、NYダウは28ドル安となった。為替市場では、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を受けたユーロ買いに連れて円相場も強含み、本日の日経平均はこうした流れを受けて54円安でスタートした。寄り付き後は好業績株や決算期待の高い銘柄を中心に買いが入り、日経平均は下げ渋る場面も見られたが、足元では戻り一服となっている。

個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が小高いほか、出光興産<5019>、レナウン<3606>、キヤノン<7751>などが堅調。キヤノンは業績観測が報じられている。第1四半期決算と業績予想の上方修正を発表した安川電<6506>が商いを伴って急伸しており、ファナック<6954>、三菱電<6503>、SMC<6273>などのFA(工場自動化)関連銘柄にも買いが向かっている。また、決算発表のゲンキー<2772>も大きく買われ、安川電とともに東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、ソフトバンクG<9984>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>、ファーストリテ<9983>などがさえない。一部証券会社の目標株価引き下げが観測されたTDK<6762>は3%超安。また、Vコマース<2491>、インテージHD<4326>、H.I.S.<9603>などが東証1部下落率上位となっている。

(株式アナリスト 小林大純)


<HK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 11時00分時点の日経平均は3日ぶり反落、ゲンキーや安川電が上昇率上位にランクイン