17日のドル・円相場は、東京市場では112円40銭から112円77銭で推移。欧米市場でドル・円は112円33銭から112円87銭まで反発し、112円61銭で取引を終えた。

本日18日のドル・円は112円台で推移か。リスク回避的な円買いは一巡しつつあるが、新たなドル買い材料が提供されない場合、ドルは112円台後半で上げ渋る状態が続くとみられる。

17日発表された中国の4-6月期国内総生産は前年比+6.9%で市場予想の同+6.8%をやや上回った。今年1-6月期の経済成長率は前年同期比+6.9%で政府目標の+6.5%程度を上回っており、市場関係者の間では「2017年の政府目標を達成する可能性は高い」との見方が広がっている。

中国国家統計局によると、高速鉄道などのインフラ投資が引き続き活発であること、輸出の持ち直し、ネット通販を含めた個人消費が堅調であることが、経済成長に寄与したようだ。17日は中国の6月鉱工業生産と6月小売売上高も発表されており、いずれも市場予想を上回った。個人消費とインフラ投資は予想以上に堅調であり、2017年後半に中国経済が急減速する可能性は低いとみられている。

専門家の間では今年後半に最高指導部のメンバーが大幅に入れ替わると予想されているが、堅実な経済成長を背景に習近平政権の基盤はより強化されるとの見方が浮上しており、対外的にも高い影響力を維持することが予想される。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:新たなドル買い材料ない場合、ドル上げ渋りも