14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は続伸、3連休を前にポジション調整の流れが次第に強まってきそう
・ドル・円は113円41銭、小じっかり、実需の買いがけん引
・TONEやラピーヌなどがストップ高


■日経平均は続伸、3連休を前にポジション調整の流れが次第に強まってきそう

日経平均は続伸。45.01円高の20144.82円(出来高概算11億4000万株)で前場の取引を終えた。13日の米国市場の上昇や円相場の落ち着き、さらにSQに絡んだ商いが予想に反して買い越しだった影響もあり、日経平均は続伸して始まった。指数インパクトの大きいファナック<6954>、TDK<6762>、ホンダ<7267>などが指数をけん引。一方で前日大引け後に決算を発表したファーストリテ<9983>が大きく値を下げており、これが日経平均の重石となっている。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数は1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは水産農林、保険、小売が小安い他は、30セクターが上昇。非鉄金属、輸送用機器、鉄鋼、機械、ゴム製品が強い。

全体の6割の銘柄が上昇し、セクターでは33業種中30セクターが上昇しているが、ファーストリテ<9983>の下げが相当重石になっている。TOPIXは0.5%の上昇から日銀のETF買い入れは期待できず、3連休を前にポジション調整の流れが次第に強まってきそうである。特に新興市場など個人主体の銘柄へは利益確定の動きにむかいそうである。

そのため強い銘柄へは利食いが入りやすく、一方で、出遅れ感のある銘柄や調整が一巡している銘柄へは押し目買いが入りやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は113円41銭、小じっかり、実需の買いがけん引

14日午前の東京外為市場で、ドル・円は小じっかり。東京市場の3連休を控え、実需のドル買いが相場をけん引した。

ドル・円は、113円前半で寄り付いた後、実需筋による買いが増加。また、日経平均株価が20000円台で前日終値を上回って推移したことを手がかりに、リスク選好的な円売りの流れが強まり、一時113円57銭まで上昇。

ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で推移しており、日本株高継続を期待したドル買い・円売りの流れが続きそうだ。ただ、実需筋の買いは一巡しており、目先は上値の重い展開となりそうだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは113円27銭から113円57銭、ユーロ・円は129円11銭から129円52銭、ユーロ・ドルは1.1392ドルから1.1407ドルで推移した。

12時16分時点のドル・円は113円41銭、ユーロ・円は129円38銭、ポンド・円は146円80銭、豪ドル・円は87円72銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・TONE<5967>やラピーヌ<8143>などがストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます


■経済指標・要人発言

・イエレンFRB議長
「金融危機が再来しないとの確信は決してできない」
「ドルは輸入物価を抑制したが、もはや要因となっていない」
「輸入物価は緩やかに上昇」
「労働市場はかなりひっ迫、賃金に圧力を加える可能性も」
「財政政策の不透明度は現在、かなり高い」
「ヘルスケアへのアクセス、雇用流動性にとり重要」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・15:00  欧・欧州新車販売台数(6月)    7.6%



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情報提供元: FISCO
記事名:「 後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は続伸、3連休を前にポジション調整の流れが次第に強まってきそう