11時10分現在の日経平均株価は20122.36円(前日比23.98円安)で推移している。12日の米国市場でNYダウは123ドル高となり、過去最高値を約3週間ぶりに更新した。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で追加利上げに慎重な姿勢を示唆したことなどが好感された。本日の日経平均も米株高の流れを受けて78円高からスタートしたが、米利上げ観測の後退に伴って円相場が1ドル=113円台前半に上昇していることから、寄り付き後は上値の重い展開となっている。

個別では、売買代金トップの任天堂<7974>やトヨタ自<7203>が前日終値近辺でのもみ合いとなっている。ソフトバンクG<9984>、エプソン<6724>などはしっかり。半導体製造装置の需要が強いとの一部報道を受けて東エレク<8035>が買われている。業績予想を上方修正した日電硝<5214>が6%近く上昇し、リクルートHD<6098>も4%高と上げが目立つ。中小型株ではKLab<3656>やエンシュウ<6218>が活況。また、エンシュウやヨシムラフード<2884>、津田駒<6217>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、SUMCO<3436>、出光興産<5019>などがさえない。監査意見が「不表明」となる見通しと伝わった東芝<6502>の下げが目立つ。また、IDOM<7599>、インターアク<7725>、三協立山<5932>などが東証1部下落率上位となっている。

(株式アナリスト 小林大純)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 11時10分時点の日経平均は小幅反発、日電硝やリクルートHDが買われる