5日の日経平均は反発。49.28円高の20081.63円(出来高概算17億9000万株)で取引を終えた。4日の米国市場は独立記念日の祝日で休場だったため、海外勢のフローは限られるなか、欧州市場の弱い流れもあり、小幅に売りが先行した。その後は節目の2万円処での攻防が続くなか、北朝鮮に関する報道を受けて、2万円を割り込む展開となった。

しかし、後場に入ると日銀のETF買い入れへの思惑等もあってか、引き続き2万円処での底堅さが意識される格好となり、結局は小幅に上昇して取引を終えている。セクターでは鉄鋼、非鉄金属、機械、輸送用機器、金属、ゴム製品がしっかり。半面、不動産、鉱業、陸運、医薬品が小安く推移している。

日経平均は引き続き2万円の攻防となった。強気派からみれば底堅さが意識されている状況であり、弱気派からみれば、商いはリバランスが中心であるため、手掛けづらさが意識される。テクニカル面では中期トレンドでは強気形状であるが、短期的には底堅さが意識されるものの、いくつかのテクニカル指標で陰転シグナル発生が近づいている。もち合いを上放れてくれば解消されるが、強気にはなりづらいところであろう。

また、物色の流れもリバランスのほか、中小型株については強い銘柄に資金が集中する流れが目立ってきている。一方で資金の逃げ足も速く、明確な柱が必要であろう。とはいえ、日経平均が2万円での底堅さが意識されるようであれば、乱高下をみせつつも中小型株のほか、低位材料株や東証2部銘柄辺りでの循環物色が続きそうである。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 乱高下をみせつつも中小型株での循環物色か【クロージング】