こう着感の強い相場展開が続きそうだ。4日の米国市場は独立記念日の祝日で休場だったため、海外勢のフローは限られるであろう。また、欧州市場も全般軟調だったことも手掛かり難となる。昨日は北朝鮮の地政学リスクが警戒されて一時節目の2万円を割り込む場面もみられるなど、参加者が限られるなかではインデックスに絡んだ商いに振らされやすくなるため、模様眺めムードが強まろう。

日本版FANG株とも言われていた任天堂<7974>の利益確定の流れが強まるなど、グロース株からバリュー株への資金シフトも意識されてきている。個人の物色についても、マザーズの値がさ株から、東証1部、2部の低位材料株や出遅れ銘柄へシフトしている感はある。物色の柱が見えづらく、流動性のある低位株が選好されやすいだろう。テーマ株では防衛関連のほか、足元で調整が続いていたフィンテック関連に注目。個別で強気格付けや目標株価引き上げが観測されているところでは、空港ビル<9706>、前田建設<1824>に注目か。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 個別銘柄戦略:地政学リスク警戒で利益確定の流れに、グロース株からバリュー株への資金シフトも