29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円93銭まで上昇後、111円82銭へ反落し112円15銭で引けた。米国の1-3月期GDP確定値が改定値から上方修正されたことを受けて、年内利上げ観測が強まりドル買いに拍車がかかった。その後、株式相場の下落を嫌ったリスク回避のドル売り・円買いが活発となり、ドルは伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは、1.1388ドルから1.1445ドルまで上昇し1.1440ドルで引けた。ユーロ圏6月景況感指数が10年ぶり高水準に達したことを受けて、欧米金利差の縮小観測からユーロ買い・ドル売りが続いた。ユーロ・円は、128円83銭まで上昇後、127円87銭まで反落。ポンド・ドルは、1.2957ドルから1.3015ドルへ上昇した。英国中銀の年内利上げを織り込むポンド買いが続いた。ドル・スイスは、0.9598フランから0.9556フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米株安を嫌気してドルは一時112円割れ