15日の日経平均は4日続落。51.70円安の19831.82円(出来高概算18億8000万株)で取引を終えた。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、大方の予想通り政策金利が引き上げられた。イエレンFRB議長の会見内容も概ね想定内だった。一方で、原油先物相場が下げているほか、ハイテク株の戻りが続かなかったこともあり、イベント通過とは言え不安定な展開に。ワシントン郊外で共和党下院議員が負傷する銃撃事件が発生したことも、手控え要因となった。

続落で始まった日経平均は、その後急速に切り返すなか、一時19963.36円まで上げ幅を広げる場面もみられた。しかし、2万円には届かず、反対に戻り待ちの売り圧力から25日線を割り込み、一時19800円を下回る不安定な展開に。ただ、下を売り込む流れにもならず、結果的には25日線を挟んでのこう着が続いている。

物色は需給面での売買となり、リバランス的な流れに。強いトレンドが継続しているほか、信用倍率が1倍を下回る売り長の状況など、需給妙味の大きい銘柄やセクターに、買い戻しの動きが出ているといったところであった。中小型株についてもまちまちの展開になってきており、材料のある銘柄に商いが集中する一方で、動きの鈍い銘柄からは資金の逃げ足が速い。明日は週末要因から様子見ムードが強まりそうだが、下値の堅さが意識されるなか、需給妙味の大きい銘柄のほか、相対的に出遅れている銘柄等への選別物色になりそうだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 需給妙味の大きい銘柄やセクターに【クロージング】