14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円32銭から108円83銭まで下落し、109円57銭で引けた。予想を下回った5月の米消費者物価指数や小売売上高を受けて、年内の利上げペース鈍化観測が強まり、ドル売りが加速した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は日本時間15日午前3時、0.25ポイントの追加利上げを予想通り発表したが、年内にバランスシート縮小を開始する方針が示されたことや、イエレンFRB議長が「インフレの低下は一時的な項目が影響した」との見解を示したため、ドルの買戻しに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1296ドルまで上昇後、1.1193ドルまで反落して引けた。ユーロ・円は、123円60銭から122円77銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2729ドルから1.2818ドルのレンジで上下に振れた。ドル・スイスは、0.9641フランへ下落後、0.9736フランへ上昇した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米追加利上げ、バランスシート年内縮小開始でドル下げ渋り