14日の日経平均は小幅続落。15.23円安の19883.52円(出来高概算17億株)で取引を終えた。13日の米国市場では、足元で売り込まれていたハイテク株に買い戻しの動きが広がり、NYダウ、ナスダックともに上昇。この流れを引き継ぐ格好から、日経平均は反発して始まると、寄付き直後には一時20009.93円と節目の2万円を回復する場面もみられた。ただ、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとする流れから上値追いは慎重とみられ、買い一巡後はこう着感の強い相場展開が続く中、結局はマイナスで取引を終えた。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超え、全体の過半数を占めている。中小型株についても、引き続き個人主体の商いは活発だが、一部で利益確定の動きも目立っていた。セクターでは空運、陸運、繊維、電力ガスが上昇。半面、石油石炭、非鉄金属、保険、鉄鋼が冴えない。

FOMCの結果も重要だが、どちらかというと米テック株が完全にボトムを形成したかを見極めたいところであろう。アップル関連についても戻りは鈍く、下げに転じている銘柄もあるため、テック株の底打ちからの本格反転を見極めたいところであろう。また、底打ちが確認出来ないとしても、米金融改革への思惑から金融株への資金シフトが起こるようであれば、相場の先高観は後退しないだろう。

その他、中小型株は相当過熱警戒感が強まっているが、主力大型株へのシフト、つまり機関投資家の本格的な参戦が見えない状況では、個人主体の中小型株物色は続こう。調整一巡感の出てきた銘柄や、長期的にボトム圏で推移している銘柄などには、きっかけ次第で短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすい。



<AK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 FOMC通過後も中小型株物色か【クロージング】