8日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は8.84ドル高の21182.53、ナスダックは24.38ポイント高の6321.76で取引を終了した。FBI前長官の議会証言、英国総選挙を控えて朝方は小動き。注目の議会証言で、コミーFBI前長官はロシアによる大統領選への介入を明らかにしたものの、ロシア高官との接触が疑われたフリン前大統領補佐官の捜査を巡るトランプ大統領の司法妨害については言及を避けた。終了後は、政権運営に対する先行き懸念が後退し上昇。しかし、英国選挙結果を見極めたいとの思惑から引けにかけて上げ幅を縮小した。ナスダック総合指数が最高値を更新。セクター別では、半導体・半導体製造装置や銀行が上昇する一方でメディアや家庭用品・パーソナル用品が下落した。

中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)は、投資家向け説明会で増収見通しを発表し、大幅上昇。同社株を保有する検索大手のヤフー(YHOO)も連れ高となった。国債利回りの上昇でゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が堅調推移。一方で、リゾート施設運営のベイル・リゾーツ(MTN)は決算内容が嫌気され下落。インターネットラジオのパンドラ・メディア(P)は同社への出資に関して投資家の関心を探るため、既に合意していた投資ファンドとの出資完了時期を延長したことが嫌気され売られた。

百貨店のノードストローム(JWN)は、株式非公開化を模索するため、特別委員会を設置したことが明らかとなり、株価も大きく上昇した。

Horiko Capital Management LLC



<TM>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは8ドル高、英国総選挙の行方を注視