■NY株式:ダウは56ドル高、良好な経済指標を好感

NYダウ         ナスダック
終値:20663.02   終値:6055.13
前日比:+56.09    前日比:+43.89
始値:20579.65   始値:5998.46
高値:20759.20   高値:6073.45
安値:20553.45   安値:5996.82


18日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は56.09ドル高の20663.02、ナスダックは43.89ポイント高の6055.13で取引を終了した。朝方はトランプ政権を巡る先行き不透明感からもみ合う展開となったが、週間新規失業保険申請件数や4月景気先行指数が堅調な内容となり上昇。ハイテク株が選好されたほか、昨日の株価急落を受けた買い戻しも入り、上げ幅を拡大した。セクター別では、半導体・半導体製造装置や食品・生活必需品小売が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や耐久消費財・アパレルが下落した。

自動車販売のカーマックス(KMX)は一部アナリストによる目標株価引き上げを受け、上昇。小売最大手のウォルマート(WMT)は決算内容が予想を上振れ、堅調推移。携帯端末のアップル(AAPL)やネット小売りのアマゾン(AMZN)、SNSのフェイスブック(FB)などは、買い戻しが広がった。一方で、ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は、5-7月期の減収見通しが投資家の失望を誘い下落した。

自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は、南アフリカでの自動車生産を中止する。同社は欧州子会社の売却など、不採算事業を整理して収益性の高い市場に注力する姿勢を示しており、今後の業績改善が予想される。


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■NY為替:米経済指標の改善などを好感してドル反発

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円48銭から111円74銭まで上昇し、111円49銭で引けた。この日発表された米雇用関連や製造業指標が予想を上回ったことなどがドル買いにつながった。トランプ政権に対する不信感は消えていないが、111円台を回復した時点で短期筋などのショートカバーが活発になったようだ。

ユーロ・ドルは、1.1138ドルから1.1076ドルへ下落し、1.1103ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測が再燃しユーロ売り・ドル買いが優勢となった。ユーロ・円は、122円95銭から123円89銭へ上昇。リスク回避の円買いが後退した。ポンド・ドルは、1.3039ドルから1.2900ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9759フランへ下落後、0.9825フランまで反発した。米国株の反発を意識して安全資産としてのフラン買いは後退した。


■NY原油:続伸で49.35ドル、減産合意の9カ月延長への期待広がる

NY原油先物6月限は続伸(NYMEX原油6月限終値:49.35 ↑0.28)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比+0.28ドルの49.35ドルで取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国の大半は減産合意の9カ月延長に同意するとの見方が広がったことが要因。米国株の反発や雇用情勢の改善を示す経済指標が発表されたことも原油先物相場を下支えした。

ただ、市場関係者の間では、「OPEC主導による減産合意が来年3月まで延長された場合、シェールの生産量が増える可能性があり、需給関係が大幅に改善されるかどうか定かではない」との声が聞かれている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  22.74ドル +0.17ドル(+0.75%)
モルガン・スタンレー(MS) 41.31ドル +0.34ドル(+0.83%)
ゴールドマン・サックス(GS)215.16ドル +1.44ドル(+0.67%)
インテル(INTC)      35.22ドル +0.18ドル(+0.51%)
アップル(AAPL)      152.54ドル +2.29ドル(+1.52%)
アルファベット(GOOG)   930.24ドル +10.62ドル(+1.15%)
フェイスブック(FB)    147.66ドル +2.81ドル(+1.94%)
キャタピラー(CAT)     100.22ドル +0.08ドル(+0.08%)
アルコア(AA)       31.92ドル +0.29ドル(+0.92%)
ウォルマート(WMT)     77.54ドル +2.42ドル(+3.22%)
スプリント(S)       7.89ドル +0.55ドル(+7.49%)






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情報提供元: FISCO
記事名:「 18日の米国市場ダイジェスト:ダウは56ドル高、良好な経済指標を好感