12日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は22.81ドル安の20896.61、ナスダックは5.27ポイント高の6121.23で取引を終了した。主要小売決算が嫌気され、売りが先行。4月小売売上高が予想を下振れたほか、4月消費者物価指数が前年同月比で伸び悩んだことで米景気鈍化の懸念が拡大した。一方で、ハイテク大型株が選好され、アップル(AAPL)やアマゾン(AMZN)が過去最高値を更新し、下値は限られた。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や公益事業が上昇する一方で食品・生活必需品小売や自動車・自動車部品が下落した。

百貨店のJCペニー(JCP)とノードストローム(JWN)は既存店売上高が予想を下回り、大幅下落。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)はドイツ銀行による投資判断引き下げを受け、軟調推移。一方で、製薬のアストラゼネカ(AZN)は肺がん治療薬の臨床試験結果が好感され、上昇。宝飾品のティファニー(TIF)はゴールドマンサックスによる投資判断引き上げを受け、買われた。

著名投資家のマーク・キューバン氏は、各社の頭文字を取って「FANG」と呼ばれる4銘柄、フェイスブック(FB)、アマゾン、ネットフリックス(NFLX)、アルファベット(GOOGL)の主要ハイテク株が過小評価されているとの認識を示した。

Horiko Capital Management LLC



<TM>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは22ドル安、軟調な小売決算や経済指標を嫌気