5日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は55.47ドル高の21006.94、ナスダックは25.42ポイント高の6100.76で取引を終了した。4月雇用統計で非農業部門雇用者数が21.1万人増と予想を大きく上振れたほか、失業率が約10年ぶりの低水準に改善したことから、小幅上昇して寄り付いた後、原油相場の上昇に伴い緩やかに上昇する展開となった。しかし、7日の仏大統領選の決選投票を見極めたいとの思惑から上値は限られた。S&P500、ナスダック総合指数が最高値を更新した。セクター別では、エネルギーや電気通信サービスが上昇する一方で銀行や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

ITサービスのIBM(IBM)は、著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ(BRK/B)が保有株の3分の1を売却したことが明らかとなり、下落。医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は、ベビーパウダーの長期使用に伴う卵巣がん発症を巡る訴訟に敗訴し、売られた。一方で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)は、一部アナリストが1-3月期決算内容に肯定的な見方を示し、上昇。ハンバーガーチェーンのシェイク・シャック(SHAK)やゲーム企業のアクティビジョン・ブリザード(ATVI)は決算内容が好感され、堅調推移となった。

明日6日にバークシャー・ハサウェイの年次株主総会が予定されており、バフェット氏の発言に注目が集まっている。IBM株の売却についても株主総会を前に、バフェット氏が自ら明らかにした。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは55ドル高、失業率の低下を好感