ユーロ・ドルは、1.0458ドル（2015/3/16）まで下げた後、一時1.1714ドル（2015/8/24）まで反発したが、1.0524ドル（2015/12/03）まで反落。その後、1.1616ドル（2016/05/03）まで戻したが、米金利上昇などを意識して1.0341ドル（2017/01/03）まで下落する場面があった。ユーロ・円は、128円22銭（2016/3/31）まで買われた後、英国民投票でEUからの離脱が決定し、一時109円57銭（2016/06/24）まで急落した。その後124円10銭（2016/12/15）まで反発し、一時114円85銭（2017/04/17）まで反落したが、仏大統領選決選投票でマクロン候補の優位は動かないとの見方やユーロ圏製造業の景況感改善などを受けて122円87銭（2017/05/03）まで戻している。


本日のユーロ・円は、主に122円台で推移か。ユーロ圏の金利先高観は大きく後退していないことから、米ドル・円相場に大きな動きがない場合、ユーロの対円レートは122円台前半で下げ渋る展開が予想される。

【ユーロ売り要因】
・欧州諸国の債務問題に対する懸念残る
・ユーロ圏と米国の金利差拡大観測
・ECBによる早期の金融緩和策解除に対する懐疑的な見方

【ユーロ買い要因】
・仏大統領選で親EUのマクロン候補の優位は動かないとの見方
・1-3月期の米経済成長率鈍化
・トランプ大統領：9月に良い意味での政府機関閉鎖が必要



＜MK＞

情報提供元： FISCO
記事名：「 今日の為替市場ポイント：◆ユーロ編◆122円台前半で下げ渋る展開か 」