3日のドル・円相場は、東京市場では111円97銭から112円19銭まで上昇。欧米市場ではドル・円は112円78銭まで一段高となり、112円77銭で取引を終えた。


本日4日のドル・円は主に112円台後半で推移か。米6月利上げの可能性が一段と高まっていることから、リスク選好的なドル買いは継続する可能性がある。


2-3日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準を0.75%-1.00%に据え置くことが決定された。公表されたFOMC声明では「成長ペース鈍化も労働市場は引き続き強まっている」、「企業の設備投資は堅調」との見解が示されており、米経済が今年1-3月期に減速したことについて一過性のものであるとの認識が示された。


当面の利上げペースについては、「経済は緩やかな利上げを正当化」との従来の見解が維持されたが、市場関係者の間では、「6月利上げを正当化する見解」との見方が広がっている。雇用については4月の失業率は4.6%で3月から0.1ポイント上昇すると予想されているが、雇用情勢の悪化やインフレ鈍化につながる数値ではないとみられている。市場関係者の多くは6月と9月に0.25ポイントの追加利上げが実施されると予想しており、6月利上げ観測や年3回の利上げペースはドル相場を下支えする要因となりそうだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米6月利上げへの期待でリスク選好のドル買い継続へ