27日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は6.24ドル高の20981.33、ナスダックは23.71ポイント高の6048.94で取引を終了した。複数の主要企業決算が好感され買いが先行。昨日の税制改革案が予想通りの内容となり、積極的な買いが手控えられたほか、原油相場の下落が嫌気され、上げ幅を縮小した。また、マーケット終了後にハイテク決算が多数控えていることもあり、決算内容を見極めたいとの思惑から上値の重い展開となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や小売が上昇する一方で電気通信サービスやエネルギーが下落した。

アパレルのアンダーアーマー(UA)は一株損失が予想よりも小幅となり、大幅上昇。決済サービスのペイパル(PYPL)やケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)は、決算内容が好感され、堅調推移。バイオ医薬品のブリストル・マイヤーズ(BMY)は通期の利益見通しを引き上げ、買われた。一方で、原油相場の下落でチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。航空大手のアメリカン航空(AAL)は、予想を上回る決算を発表したものの、総額約10億ドルの賃上げを行う方針が嫌気され下落。同様に賃上げ圧力が強まるとの見方から競合のデルタ航空(DAL)やユナイテッド・コンチネンタル(UAL)など航空株に売りが広がった。

ネット小売のアマゾン(AMZN)はマーケット終了後に1-3月期決算を発表、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは6ドル高、ハイテク決算への期待広がる