19日の日経平均は小幅に3日続伸。13.61円高の18432.20円(出来高概算19億5000万株)で取引を終えた。欧米市場の弱い値動きを受けて、売り先行で始まった。しかし、寄付きの18327.33円を本日の安値に、その後は下げ渋りをみせており、前日終値を挟んでの攻防のなか、小幅に上昇して取引を終えている。

欧米市場の下落影響から下値模索の展開が警戒されていたが、予想以上に底堅さが意識されている。ただ、調整トレンドは脱していないため、積極的なポジションは取りづらいところであろう。比較的短期の資金による値幅取り狙いの商いが中心になりやすいとみられる。

また、個人主体の中小型株などは、決算を手掛かりとした物色が持続している銘柄も散見されている。資金の逃げ足の速さは警戒されるものの、トレンドの強い銘柄等は利食いをこなしながら上昇を続けており、個人の需給状況は回復傾向にありそうだ。

外部環境の不透明要因からオーバーナイトのポジションは取りづらいものの、業績面やテーマ性のある銘柄等は、収益チャンスが多そうだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 中小型株しっかりで、個人の需給状況は回復傾向か【クロージング】