18日のドル・円相場は、東京市場では109円22銭から108円82銭まで下落。欧米市場ではドルは108円99銭から108円32銭まで下落し、108円45銭で取引を終えた。

本日19日のドル・円は108円台で推移か。米利上げペース鈍化の思惑が浮上していることや欧米諸国の株安を意識して、リスク選好的なドル買い・円売りは抑制される可能性がある。

英国のメイ首相は18日、2020年に予定されていた総選挙を前倒しして、今年6月8日に実施したいとの意向を表明した。野党側も賛成しており、総選挙は実施される見込みとなった。総選挙を今年行うことによって、欧州連合(EU)からの離脱交渉のすみやかな進展が期待できるとの見方が浮上し、ポンドは大幅高となった。

最新の世論調査などによると、与党・保守党の支持率は野党・労働党を大幅に上回っており、総選挙で与党が勝利する可能性は極めて高い。総選挙で勝利することによって支持基盤がより強固になるとの見方もポンド買い材料となっているようだ。ただし、一部世論調査によると、現時点でも英国民の40%程度は英国のEU離脱に反対しており、総選挙で与党は議席数を増やすことができるかどうか定かではないとの声が聞かれており、現状でポンドのさらなる上昇は難しいとの指摘もある。

なおEU大統領報道官は「英国の総選挙によって、EU加盟27か国の計画が変更されることはない」と述べており、英国との離脱交渉に影響はないとの見方を示している。報道によると、EUは今月29日に臨時の首脳会議を開催し、交渉の方針を決定する見通し。5月中に英国との交渉が開始される可能性がある。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:欧米株安などを意識してリスク選好的な円売り抑制も