12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円87銭へ上昇後、108円96銭まで反落し、109円03銭で引けた。米国とロシアの緊張が高まる中、ティラーソン米国務長官がプーチン露大統領と会談、ラブロフ露外相との共同会見で双方の関係改善への姿勢が見られたため、緊張感が緩和しドル売り・円買いが後退した。その後、トランプ大統領が「ドルは過剰に強くなりつつある」との見解を示したためドル売りが加速した。

ユーロ・ドルは、1.0589ドルから1.0675ドルへ急伸し、1.0665ドルで引けた。ユーロ・円は116円07銭から116円55銭まで上昇。米国とロシア関係のさらなる悪化への懸念は多少和らぎリスク回避の円買いがやや後退した。ポンド・ドルは、1.2482ドルから1.2548ドルへ急伸した。ドル・スイスは、1.0089フランへ上昇後、1.0022フランへ反落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル109円割れ、トランプ大統領がドル高けん制