5日の米国株式相場は下落。ダウ平均は41.09ドル安の20648.15、ナスダックは34.13ポイント安の5864.48で取引を終了した。3月ADP雇用統計が予想を大幅に上回り、米景気拡大への期待から買いが先行。ハイテク株が選好され、ナスダック総合指数を中心に上げ幅を拡大した。FOMC議事録では、関係者の多くが年内のバランスシート縮小に繋がる政策実施を支持したことが明らかとなった。金融引き締めへの警戒感に加え、ポール・ライアン共和党下院議長が減税法案のとりまとめに時間を要すると発言したことが嫌気され、引けにかけて下落に転じた。セクター別では、公益事業や商業・専門サービスが上昇する一方で銀行や自動車・自動車部品が下落した。

ベーカリーカフェのパネラブレッド(PNRA)は、欧州の投資会社であるJABホールディングスと72億ドルで買収合意し、大幅上昇。アパレルのアンダーアーマー(UA)は一部アナリストによる買い推奨を受け、堅調推移。種子メーカーのモンサント(MON)は決算内容が好感され、買われた。一方で、ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は決算内容が嫌気され、下落。製薬のアムジェン(AMGN)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、軟調推移となった。

明日から7日まで、トランプ政権で初めてとなる米中首脳会談が行われる。領土問題や貿易問題を巡る交渉で何らかの進展があるか注視したい。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは5ドル安、FOMC議事録を嫌気