31日の米国株式相場は下落。ダウ平均は65.27ドル安の20663.22、ナスダックは2.61ポイント安の5911.74で取引を終了した。本日は相場動意材料に乏しく、四半期末でポジション調整の動きや利益確定の売りが上値を抑える展開となった。2月個人所得やインフレ指標の一つであるPCEコア指数が予想に一致したものの、2月個人支出が予想を下回り、相場への影響は限定的だった。セクター別では、不動産や商業・専門サービスが上昇する一方で銀行や運輸が下落した。

携帯端末のブラックベリー(BBRY)は決算内容が予想を上振れたほか、今年度の黒字回復を予想し、大幅上昇。ネット小売のアマゾン(AMZN)は5日連続で上昇し、最高値を更新した。一方で、化学メーカーのデュポン(DD)は同社の作物保護事業と、同業FMC(FMC)の健康・栄養事業の交換を発表し、下落。半導体のブロードコム(AVGO)は、投資ファンドのシルバーレイク・パートナーズと共に東芝の半導体メモリー事業に対する約180億ドルの買収案の提示が伝わり、売られた。

NY連銀総裁は年内の追加利上げは後2回が妥当との認識を示したが、景気は過熱しておらず、利上げを急がない姿勢を示唆した。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは65ドル高、利益確定の動きが広がる