11時00分現在の日経平均株価は19207.29円(前日比4.42円高)で推移している。原油相場の上昇や米経済指標の予想上振れが好感され、28日のNYダウは150ドル高となり、円相場も1ドル=111円台前半まで下落した。本日の日経平均は配当落ち分が約135円とみられていたが、米株高や円安を受けて買いが先行し、配当落ち分を埋めて13円高からスタートした。しかし、英国による欧州連合(EU)離脱手続き開始の通告などを控え、引き続き外部環境の不透明感が強く、寄り付き後は様子見ムードとなっている。

個別では、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、東芝<6502>、ファナック<6954>、東エレク<8035>などがしっかり。ソニー<6758>が3%高となっているほか、前日に決算発表したニトリHD<9843>は4%超の上昇。大阪高裁で高浜原子力発電所3、4号機の再稼働が容認された関西電力<9503>が9%超上昇し、東京電力HD<9501>も上げが目立つ。また、関西電力や北の達人<2930>、ウィルグループ<6089>などが東証1部上昇率上位となっている。一方、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、JT<2914>などがさえない。JAL<9201>が3%超下落し、一部証券会社の投資評価引き下げが観測された大東建<1878>も4%超安と下げが目立つ。また、明和地所<8869>、COTA<4923>、山下医<3022>などが東証1部下落率上位となっている。

(株式アナリスト 小林大純)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 11時時点の日経平均は小幅続伸、ソニーやニトリHD、電力株が買われる