22日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は6.71ドル安の20661.30、ナスダックは27.82ポイント高の5821.64で取引を終了した。明日に採決が行われる医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案に対して、共和党内から法案通過を阻止する動きがあり、減税法案など重要法案の審議にも遅れが生じるとの見方から、終日上値の重い展開となった。原油安や英国で発生したテロ事件を嫌気したリスク回避の動きも広がった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや電気通信サービスが下落した。

小売大手のシアーズ・ホールディングス(SHLD)は、証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告書でデフォルト・リスクに関する懸念を記載したことが明らかとなり、大幅下落。スポーツ用品のナイキ(NKE)は決算内容が嫌気され、軟調推移。航空大手のアメリカン航空(AAL)はモルガン・スタンレーによる投資判断引き下げを受け、売られた。一方で、運送会社のフェデックス(FDX)はJPモルガンによる目標株価引き上げを受け、上昇した。

明日のオバマケア代替法案を巡る投票は、トランプ政権にとって大きな節目となりそうだ。仮に否決されれば、投資家の失望を誘い、株価急落につながるだろう。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウは6ドル安、オバマケア代替法案の採決控え様子見ムード