22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円43銭から110円73銭まで下落し、111円16銭で引けた。トランプ政権による経済政策実施の遅れが警戒されたことや、英国でのテロ事件を嫌気してリスク回避の円買いは継続した。米債利回りの低下もドル売り材料となった。

ユーロ・ドルは、1.0785ドルから1.0825ドルまで上昇し、1.0797ドルで引けた。欧米の金利差拡大観測は一段と後退し、ユーロの買戻しは継続した。ユーロ・円は、リスク回避の円買いによって120円34銭から119円69銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2424ドルまで下落後、1.2490ドルまで戻した。英国ロンドン中心部の英議会議事堂前で発生したテロ事件を嫌ってポンド売りが一時優勢となった。ドル・スイスは、0.9939フランから0.9882フランへ下落した。安全通貨としてのフラン買いが加速した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル・円続落、英テロ事件などが嫌気される