16日のドル・円相場は、東京市場では113円55銭から112円91銭まで下落。欧米市場でドルは113円54銭から112円97銭まで下落し、113円30銭で取引を終えた。

本日17日のドル・円は113円台で推移か。日米金利差の拡大観測は後退していないことから、目先的にリスク回避的な円買いはやや抑制される可能性がある。

主要メディアの報道によると、安倍首相と16日に会談したティラーソン米国務長官は、北朝鮮政策で日米は戦略目標を共有することが重要との認識を示した。ティラーソン国務長官は安倍首相と会談する前に岸田外相と会談し、共同記者会見で、ティラーソン氏は「北朝鮮を非核化しようとする20年間の努力は失敗に終わった。脅威がエスカレートし、新たなアプローチが必要」と指摘した。

ティラーソン国務長官は、韓国、中国を訪問し、北朝鮮への対応などを協議するとみられている。報道によると、ティラーソン氏は安倍首相との会談で「全ての選択肢がテーブルに載っている」と述べたそうだ。識者の間からは「軍事オプションも当然含まれている」との声が聞かれており、市場関係者の間では「北朝鮮への米国の対応次第で東アジアにおける地政学的リスクは急激に高まる可能性がある」との見方も出ている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:日米金利差拡大への期待持続で円買い抑制も